一頁台北 Au revoir Taipei

今日は快晴の台北。先週以来梅雨に入ったらしく、毎日湿気にやられてぐったりしていました。たかが湿気と侮るなかれ。やや回復気味なのでおさぼり気味のブログ更新。だけどあまり長く書いてなかったんで何をかいたらよいのやら。


体調の悪いなか、何本か映画を見ているんだけれど、ちょっと前に見た「一頁台北」がじんわりと心に残っているのでご紹介。



小凱の彼女はパリへ留学へ。小凱は台北で彼女の電話をマンジリともせず待つ日々。毎日本屋の語学コーナーに通っては、フランス語の勉強に励みます。そんな日々、突如彼女から別れの電話が。彼女に会いにパリへ向かおうとする小凱。町の有力者の不動産屋に資金の援助を頼んだことから、本屋の店員の女の子Susieとちょっとした事件に巻き込まれ……というお話。

タイトルどおり、台北の町で「ああ、こんなことあるある」というなじみの風景がたくさん出てきます。夜市、MRT、なんてことのない路地裏。そんな風景に思わず笑みがこぼれ、出てくる人物たちのどたばたがまたほほえましいのでありました。とりわけオレンジ服の集団が出てくるのですが、彼らを取り仕切るリーダーも、手下たちもとってもお間抜け。連れて来た人質とマージャン卓を囲んじゃったり、恋愛講義をしてみたり。

ものすごいシーンが出てくるわけでもないのに、じんわりと、心に染み入るよい映画でした……
本屋の店員さん役の郭采潔がとてもキュート。台湾ドラマによく出ている女の子でしたが、ちゃんと見たのは初めて。台南の跨年にも出演していたなあ……そのとき「今映画を撮影中で、髪を短くしたんです」って話をしていました。同じ時期に映画を撮っていた范逸臣とはその評判で大きく異なることになってしまいました……残念。
郭采潔は歌も上手です。台湾に来たばかりで歌手の名前なんて一つも知らない頃から、テレビでかかる彼女の曲はとても印象的で、すぐに記憶に残ったくらい。


こういう元気な女の子イメージ。だけど、エンディングではずいぶんしっとりとした曲も歌っていましたよ。


「一頁台北」はベルリン映画祭で最優秀アジア映画賞を獲ったようですね。6月末からの2010台北電影節にもコンペ参加するようです。
今年の台北電影節、旧正月に大ヒットした「艋舺」もコンペ参加。昨年一番ヒットした台湾映画「聴説」も。かなり高レベルな作品目白押しになりそう。未見の作品も楽しみ!


◆2010台北電影節 劇情片コンペ作品
http://www.taipeiff.org.tw/Film/FilmInfoList.aspx?id=40&subid=5293


◆6/5追記◆
おやおや?日本の映画祭で上映があるようです。

福岡アジア映画祭
http://www2.gol.com/users/faff/faff.html

邦題『オーボワ!台北』として7/9(金)17:00〜、7/10(土)14:00〜、天神岩田屋本館7F・NTT夢天神ホールにてティーチ・イン付で上映されるそうです(6/5現在)。詳しくは、主催者様のページをご参照くださいね。
とっても楽しい映画だからいろんな人に見てもらいたいですわー。台北の一日(っていうか一夜かな)をお楽しみあれ。


heimaoさんのブログ「星をつかむ日記」にて詳細紹介されています。トラバにチャレンジしてみましたが、受け付けない設定なのかな?リンク貼らせていただきますねー。

◆heimao星をつかむ日記-ベルリン国際映画祭受賞作品『一頁台北』福岡で日本初公開
http://heimao091224.blogspot.com/2010/06/blog-post.html