突然お休みして申し訳ございませんでした。

えー、久々の更新です。
とは言え、今後さらに更新していけるかどうかは正直わかりません。
このままブログをしまっておくかどうしようか考えた末、台湾についての情報をいろいろ載せているし、そういったところを利用される方も少しはいるかもしれない。検索で引っかかるかぎりは公開しておこうか、との結論に至りました。そうなれば今どんな状況かもここにお知らせしておこうと。

最後にブログを更新した直後、身辺に大きな変化がありました。
その頃妊娠6ヶ月あまりで、大好きな台湾で新しい家族を迎えられることに心わくわくしていたのです。
12月の妊婦健診、いつもどおり問題あるまいと軽い気持ちで向かった時に、まったく思いもかけないことを告げられました。

「胎児に心臓に異常が見られる。顔にも異常が所見される。妊娠を続けるのか続けないのか、よく考えてください」

……???です。先生は日本語はできないし、英語もあまり得意でない(って言ったって私の英語力だってたいしたもんじゃないんですが)。よくわからないなりに、お腹の中の子はえらく難しい状態にあるらしいということだけは理解できました。
主人と電話で話してもらい、子どもに染色体異常の可能性があるってことを告げられました。
私の乏しい知識では「染色体異常、すなわちダウン症か?」ということくらいしか想像が付かず、知り合いにたくさんいるダウンのかわいい子たちが目に浮かび、「問題ない、問題ない。普通の子とは違うかもしれないけど、ゆっくり育てていけばいいのだし」なんて、まだちょっと気楽な気持ちで、紹介された台湾大学病院へと詳しい検査に向かったのでした。

台大の医師に「ダウン症なんでしょうか?」と質問をすると、「うーん。おそらく18番のトリソミーではないかと疑ってます」との返答。

ここで初めてお腹の中の子が生きるか死ぬかという状況なのを理解しました。病院行く前に「染色体異常」で検索をするとダウン症の脇に小さく書かれている「18トリソミー」「13トリソミー」。病気に関する説明はほとんどなかったけれど、「生命予後は非常に悪く、1年生存率は10%前後」という記述だけが頭の中に強く残ってたんです。
結局その後の検査で18番ではなく13番のトリソミーであることが判明しました。

もうその頃にはものすごく元気な胎動で、やんちゃっぷりがお腹を通して伝わっていた頃。どうしてこんなに元気な子がそんなことに?本当に生まれてすぐ死んじゃうの?と混乱の中、やたらとネットで13トリソミーを検索しまくってました。すごく数が少ないとはいえ、3歳、4歳、5歳とがんばっている13トリソミーのお子さんもいるようでした。
数字の上では10%となっているけれど、その子によって状態にはかなり差があり、私の子が今後どうなっていくかはやはり病気の名前だけでは決められないんだ……であれば、と。日本に帰ってこの子を産もう。日本ならばマル乳*1もあるから、難しい手術があっても受けられる。この子が生きようとする限りはサポートしてあげることができる。こんな風に台湾とサヨナラするのは残念だけど、ともかくこの子の生きる力を支えてあげなくては……ということで、そこから2週間あまりでばたばたと日本への帰国となりました。

その後日本に帰ってから、自分自身が妊娠糖尿病になっちゃったりはしましたが、お腹の子は順調にすくすく育って行き、3月の末に無事この世に生を受けることができました。ちゃんと正規産の時期までがんばってくれたんです。今は4ヶ月を迎えることができました。その間にはたくさん危ない場面もあったんですが、とってもがんばりやさんの男の子で、今はまだNICUに入院中ですが、どうにかがんばっておうちに帰ってもらいたいというのが私たち家族の願いです。

とこのように今家族のことで精一杯の状態で、とてもブログと向き合うことができません。この子がおうちに帰ってきたならば、多少の余裕はできるのかしら。それも未知数。

ただ、日本に帰ってからも台湾でのことは私の大きな支えでした。
とりわけ、あの大震災のあとの台湾からの大きな支援。ニュースになるたびに胸の奥からこみ上げる熱い気持ち。あちらでお世話になったあの方この方の「大丈夫!」とでも言ってそうな顔が次々に浮かびます。今も支援はやむことなく続いていて、日本から台湾への関心も増しているみたいで喜ばしい限り。皆さん台湾行ってください。それが一番のお礼だし、みんな待ってると思う。

何より「賽徳克巴萊」が現地で見られなくなったことは残念でならないのだけれど……。まだ、そんなこと考えてる私って(笑)。DVDになったら即買いする予定です。応援は細々と続けていく!

というわけで、ブログの更新はしばらくお休みということになるかと思います。突然休業状態にしてしまい、ご心配をかけた方もいらっしゃるかと思います。今更ながらですが、本当に申し訳ないです。だけど、私は元気です。新しい環境で、新しい家族とがんばってます。
あたたかくどこかで私たち家族のことを思っていてくださると幸いです。
あの時以来、そういう思いで私たちは生きているということを実感する日々なんです。

皆様にもたくさんの神様の祝福がありますように。

*1:乳幼児医療費助成。未熟な乳児にはほかに補助する制度があったんですが、このときはまずこれが頭に浮かびました