2010春節旅行 その6 知本温泉

2泊目は日本にもその名が轟く(だよね?)卑南郷の知本温泉に。

◆泓泉温泉渡假村(音声付です)
http://www.rainbow-hotel.com.tw/html/page001.htm


知本温泉の中でも一番奥の方に位置するホテルです。温泉は大きくてゆったりなんだけど、ちょっとお部屋が残念な感じでした。空調のメンテをしてないのかなあ、部屋の空気が重い。私と長男は呼吸器疾患ありなので、泊まっている間発症しないかドキドキ。
夕飯も朝食もついてましたが、大変おいしかったです。いまだに台湾の食事になれない子どもたちもたくさんいただいてました。


知本の温泉も炭酸水素ナトリウム泉とのことで、沈殿物がいっぱいの体によく効きそうなお湯でした。


ところで私ずーっと日本語では「ちもとおんせん」と読むんだと思ってたんですが、正しくは「ちぽん」とか「ちっぽん」とか読むんですね。現地のプユマ族が呼んでいた土地の名に漢字をあてたものなんで、そう読むべきなんだそうです。知らなかった……。


ホテルの従業員さんがプユマ族の衣装を着けていて、それがとてもかわいらしく、ものすごく買いたかったのですが、着こなせないような気がしてやめました……


知本と言えば。去年の8月の八八水災のときのニュースをご記憶の方も多いと思います。日本でも大きく報道されたようですね。温泉街にはいってすぐのところにあるホテルが、川の増水のために地盤から根こそぎえぐられて、倒壊してしまったところ。


ここがホテルのあった場所です。まだまだ石がごろごろしていて、すさまじかった水勢が伺いしれる様子。
 


抉り取られたあとが生々しく残っていました。


来る前から、知本あたりから災害のあとはどうなっているんだろう、と気になっていました。翌日知本を出発し、南廻公路経由で西側に回ったのですが、ところどころ言葉を失うような跡がまだ残っていました。太麻里の河口は大きな石がごろごろした殺伐とした河原になっており、石の原をつっきる仮で通した道路になっていました。その先の大渓というあたりでしょうか。やはり河口が石だらけになっており、上流から流れてきたと思われる家が石の中に埋まったままになっていましたね……。道路わきに高さ5mくらいに流木がつまれていたり、道路でも寸断されたあと仮に通したんだな、と思われるところがたくさん。もう半年も経ちますが、その傷が癒えるまでにはまだ時間がかかるのですね。
旅から戻ってきたあとにも、通っている教会で、台東の教会再建のための寄付が募集されてました。


どうか日本の皆様も、まだ少しかつての災害に心留めてくださると幸いです。明るく強い人々ですが、支援が必要なときには、心寄せてくださいますように。