2010春節旅行 その4 玉里の教会と花東花季

あけて14日は初一であり、日曜日。花蓮教区は台湾のなかでも一番カトリック信者の人口比率が高いところなのだそうです。*1なのでどんなに小さな郷でも最低一つは天主堂がある。せっかくなので、瑞穂の隣町玉里鎮にあるカトリック教会のミサに参列させてもらうことにしました。


◆玉里玫瑰天主堂

聖堂は2階。200席程度のこじんまりとした小さな教会です。ミサの時間近くなると続々と信者さんが集まってきました。ほとんどが地元のアミ族の人々と思われます。この日は春節ということで、都会に出て働いている人々も里帰りでいつもより多くの人でにぎわっていたみたい。聖堂の外にも人があふれてしまいました。4人も飛び入りしてしまってすみません……

ミサのほとんどは國語ですが、第二朗読や聖歌の一部、主の祈りなどはアミ語。皆さん歌がうますぎです。なんてことのない旋律でもその場ですぐにハモってしまう。以前花蓮のカテドラルのミサに参列したときもそうでしたけど、本当に普通のいでたちのおじさまおばさまがすばらしい歌声で歌うのです。

その地域特有のミサだなあ、と感心していると、ミサ後には中華式の春節の先祖へのご挨拶の儀式がありました。中華式の伝統、強い。原住民地域でも浸透しています。


この教会のある玉里では台湾の最高峰玉山を望むことができます。

恥ずかしがられてしまった(笑)。最高峰の玉山なのですが、その周囲の山も相応に高い。なので、玉里を離れるとすぐに別の山にさえぎられてほとんど見えなくなってしまいます。西側の阿里山側から見たほうがすっきり見えるのかしら。


瑞穂から玉里へ行く途中、舞鶴*2のあたりで峠道を越えるくらいで、あとは台9号線はまっすぐにまっすぐに走っていきます。「縦谷」の名の通り、両側に山、道路わきには広がる農耕地。とてものどかで気持ちのいい風景です。台鉄の線路もずーっと脇を走ってる。*3春節の頃は農閑期で、毎年「花東花季」と銘打って、休耕田や畑に色とりどりの花を植えて観光の目玉にしています。


    


各郷や鎮で一箇所必ず会場を設けるみたい。


 


屋台を出したり、わらのライオンを設置して楽しませてくれるところもあった。


お昼は池上のドライブインで休憩。


池上と言えば「池上便當」。

  


台湾のお弁当はご飯の上におかず全部乗せ。これでそれぞれ70元(210円)。ボリュームもたっぷりで満足すぎる内容です。


さ、このあと、非常に楽しみにしていた、私にとってはこの旅のメインテーマの場所に向かいます。

*1:大体7%くらいと言っていた。

*2:お茶の名産地で茶畑が広がってとてもきれいでした

*3:なのに電車の姿は見なかった気が