元宵節 内湖夜弄土地公


旅日記はものすごく中途半端に始めたばかりなのですが。昨日2月28日は、旧正月15日の元宵節。台湾ではまんまるお月さまのもとでいろーんなお祭りが行われておりました。


平渓天燈節

鹽水蜂炮

各地で行われるランタン祭り

写真は本日の新聞より。


そんなお祭り目白押しで、地元でも日中から爆竹がパンパン行っていた元宵節。時々こちらにコメントくださるゆうしゅうママさんに教えてもらった台北の郊外、内湖の土地公のお祭りが面白そう、ということで行ってみました。台北から一番近い「爆竹祭り」だということで。
「火を見ていると落ち着く」というあまり大声ではいえない(って言っちゃってるし)性質を持った私には、なんとも向いてそうなお祭りじゃないですか。


土地公っていうのは、日本で言うところの土地神さま…って言ったらいいんだろうか。その土地を守ってくださっている神様です。


漠然と「内湖」とだけはわかったのですが、正確な場所は不明。とにかく内湖方面言って、人に聞きながらたどってみようということで出立したんですが、結構有名なお祭りらしく、誰に聞いてもすぐに場所を教えてくれました。地元の皆様ありがとう。


MRT内湖駅の裏手の内湖路(二段)がお祭りの場所です。


この廟が本日のお祭りの主役、土地公さまの宮であるようです。

まだ暮れきらない頃からはげしく前哨戦の爆竹開始。

祭りの場所はこんな風に2車線の、マンションなどが立ち並ぶ住宅街兼商店街なのですが。



日が暮れると、このサイズの花火を道路からばんばん打ち上げ始めました。ひゃー。時々家の窓にぶつかっているのも見えましたよ。


土地公さまが練り歩くようなのですが、なかなか動かれない。ので、近所の飲食店で夕飯を食しながら待ってみることに。ほとんどのお店はシャッターを堅く下ろしておりましたが。食べている間、徐々に「ドカン」とか「バン」とかいう音が頻繁に聞こえてくるようになります。時々店がゆれるし(笑)。一体外ではどんなことになっているんだろうねえ……なんて話しながら食事が終わる頃、高らかにチャルメラが響いてまいりました。どうやら、土地公さまが目の前に来たようだよ!!


こんな展開に。



  



!!!!!
えええええええーーーーーーーーーっ!!!!!


もはや、爆竹どころか爆弾……では?耳をつんざく爆音とともに、ものすごい熱風も襲ってきます。これはすごい。


もう少し近づいてきたところで撮影した動画はこちら。


段ボールいっぱいの爆竹をかけてるし(笑)。実はこの前に似たような位置で一回撮影を試みたんですが、あまりの恐怖にカメラを止めずに逃げてしまったんですよ。そのくらい間近でみたら怖い。

だけれど、この火の粉をあびることが縁起のいいことらしく、見物の皆さんは、なるべく近くへ近くへと寄って行ってた。みんな爆竹のかけらをかぶっているし。

こんな風に爆竹を振りまかれながら、土地公さまは宮へと戻っていかれます。

土地公さまが去ったあとの残骸。

うん、やっぱり待機しておくべきだよね。そういえば、まだ日が暮れないうちに、ガレージの上に水まいている人がいた。


なんとも派手なこわくて楽しいお祭りでした。けど、子どもたちがそろって「もう2度と行かない!!」と言っていたので、来年はなしのようです。ざんねーん。
だけど、帰ってから見た鹽水蜂炮のニュースでは、見物の人みな、バイクのヘルメットかぶってました。時々機動隊が持っているようなアクリルの盾だか箱だかも見えて。それに比べたら、この程度……まだまだ……なのかな(笑)。