台南旅行 その6 安平

安平は台湾の中でもとりわけ古い港町ですよ。オランダが最初に根拠を置いた土地です。そして、台湾の名前の発祥の地でもある。


オランダ人が安平のことをTayouanと表記していて、それに「大員」であるとか「台湾」という字をあてるようになり、それがいつしか島全体をさす名称に変わっていったんだそうです*1。人ごみのなかでチラ見でしたが、老街の中に小さな「台湾発祥の地」という碑がありました。

まず安平樹屋へ。

  


古い倉庫がガジュマルに飲み込まれてます。
徳記洋行は安平が開港されて設立されたイギリスの貿易会社。日本統治時代は日本の塩の会社が建物を引き継いだみたい。この樹に飲み込まれているのは、その会社の倉庫です。やっぱり台湾の南部ともなると、亜熱帯。植物強し。階段も設置されていて、上からも様子が眺められるようになってますよ。


安平といえば、安平古堡、「ゼーランディア城」なんですけど……。通りかかったときに、入場口がしまっていたんですよ。表には建材がずらっと並んでいたので「補修工事中みたいだなあ」と思ってたんですが、後に同じ日にたまたま安平に行った人によると、ちゃんと入場できたとorz。世界史の教科書にも載っている古跡を落としてしまうという体たらくに今もがっくりです(涙)。


おいしいものがいっぱいのところなので、とりあえず食べよう……なんだけど、これまた前日から胃痛に悩まされ。



   


お店に入ったものの、食べたものを撮る気力がなかったようです(笑)。


お昼ご飯に訪れたのは周氏蝦捲という老舗。


◆周氏蝦捲
住所:台南市安平区安平路125号
電話:(06)229-2618
http://www.chous.com.tw/

今、台湾楽天shopを発見しました……台湾の人ならお取り寄せができますね。
◆周氏蝦捲 楽天商城
http://chous.shop.rakuten.tw/gold/

国定假日のこの日は人でいっぱい。大行列でしたけど、回転が速いのでさほど苦にはならないかも。胃痛でエビアレルギーの私は情けなく肉燥飯をいただいてました。家人によると、大変おいしい。やはり売りの蝦捲はすばらしいとのこと。


そのあとぶらぶらのあとに行ったのが安平豆花

◆安平豆花
住所:台南市安平區安北路433號
電話:06-3915385/3915057
http://www.tongji.com.tw/index.html

上記住所は総店。私たちが行ったのは老街の近くの安平2店
住所:台南市安平區安北路141-6號

安平2店のお店の外の看板に「もしこっちがやってなかったら、総店に行ってください。総店は無休です」って書いてありました。1kmくらいあるんで、そうなるとタクシー捕まえた方がいいと思いますけれども。


豆花大好きなんです。このつるんとしたお豆腐(くみ上げ豆腐みたい)とシロップとの相性がすばらしい。写真は紅豆ですけれども、ほかにタピオカとかレモン、プレーンもあります。胃にもやさしく(笑)、こちらは自身も大満足。


延平街の老街です。町全体が休日ともあって、結構な人手。町を散策というムードとはちょっと遠い……かな。九分を思い出してました。

老街も店の外に屋台が出てしまっているので、古い建物をじっくり楽しむことができなくて……くやしいので、再チャレンジ希望中。



古い町ではあるのだけれど、後々土砂が堆積して新しく広がっていった土地も多くあります。車で流していると、そのあたりは新興の住宅地や工業地となり、古さと新しさが奇妙に混交している様子。夕方はそうした新しい土地にできた公園で美しい夕日が見られるそうです。

*1:周婉窈「図説台湾の歴史」pp.54。ところで昨今、この書、「東アジアの100冊」の1冊に選定されたそうです。その評価に大いに首肯できる良書ですので、機会がありましたらぜひご一読あれ。http://d.hatena.ne.jp/annoncita/20090729/1248849773