台南旅行 その5 台南主教座堂と延平郡王祠

明けて1月1日は、私どもカトリックでは「神の母マリア」という祝日でございまして、ミサに与る義務がございます。なので、前もって調べておいた教会へ。

台南のカテドラル。つまり司教さまがまします聖堂です。

◆台南中華聖母主教座堂
http://catholic.org.tw/tncath/

  

だんな様再び固まる(笑)。下調べ係の私は知っていたけど。そんでもって黙っておいたけど。
「勝手にカトリック名乗ってるわけじゃないよね……?」
そんなことはありません。ミサもちゃんと司教帽をかぶった司教様司式のカトリックミサではないか。


さすがに鹽水ほどのインパクトはないけれども、内部も中華風装飾。

   


この写真ではぎりぎりにしか入ってないんですが、祭壇の前に置かれた香台が台湾の廟で使われているお線香の台でして、廟で皆さんが使っているのと同じお線香が刺してあったのが印象的でした。*1


この聖堂の守護聖人である中華聖母。そうだなあ、カトリック教会的にはここが中華代表なんだっけ……。

この聖母のタイトルに台湾の置かれている微妙な立場と、また中国大陸にいる地下教会の信徒さんたちのことを考えさせられてしまう。今はお祈りをささげることしかできないけれど……



聖堂のすぐ前には延平郡王祠がありました。ちょろっと見学に。


   


鄭成功を祀る祠です。清朝時代からここで地域の信仰を集めていたそうですよ。そして、日本の統治時代になっても鄭成功が日本人の血を引いている*2ことから、「開山神社」として保護され続けました。


神社時代のおみこしが展示されてましたよ。当時のお祭り風景もボードで展示されてた。


国府時代になったらなったで、彼の明朝奪還の夢と蒋介石の大陸反攻の夢が重ねあわされて、民族英雄として手厚く扱われています。


祠の脇には鄭成功の資料館があって(内部撮影禁止でした)、当時の帆船の商業船や軍艦の模型が展示されていて、子どもたちもへぇ〜っと眺めてました。
中華風庭園もあってのんびりゆったり楽しいところです。


この日は続いて安平方面へ。

*1:大きいミサで香を焚くことはよくあるのですが、通常はミサ用の香炉を使います。仏教みたいなお線香を使っているのを見たのは初めて

*2:母親が平戸の人。そういや、20年くらい前に平戸ぶらぶらで彼の生まれたところ(児誕石)も通りかかりました。こんなにご縁が深くなるとはそのときは思わなかったなあ。