夏旅その1 サヨンの鐘

日本のお盆休みにだんなさまにお休みを取ってもらい、家族旅行をしてきました。
まだまだテレビの報道では台風の被害状況が生々しく伝えられている頃。こんななか楽しみに行くのはどうだろう…と考えに考えたのですが、ここで私たちまで立ち止まってしまっては、台湾の元気も取り戻せないかもしれない。目的地は被害も少なかったようだし、よし、行こう!と決行することになりました。


今回の目的地は花蓮と、清境。地図の上では近いけれども、ちょっと無謀な計画だったかもしれない…まあ、そのことは追い追い。


花蓮は今年のお正月に続いて2回目です。蘇花公路も通るのは2回目。この道路はすごいよ。東部の断崖絶壁の岸壁をカーブカーブの連続で約1時間半走り続けなければならない。


今回はカーブ中は止まらないで走ったので、これは1月の時の写真ですが。

途中途中平地はあるものの、ほぼこのような状態で走り続けです。
私は景色もよくて大好きなんだけど、運転するほうはたまったもんじゃないですな。神経使いまくりで。



この蘇花公路、途中に南澳という小さな町があります。ここに前回の道中では見逃してしまっていたものがありました。



サヨンの鐘。
Wikiですが、この鐘をめぐる経緯はこちら。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%A8%E3%83%B3%E3%81%AE%E9%90%98


以前花蓮在住dislabさんが訪れた時の記事はこちら。youtubeでサヨンの鐘の曲も聞けます。
http://d.hatena.ne.jp/dislab/20090503


サヨンという少女が命を落とした頃のこのあたりの村はどんな様子だったのだろう。
日本人とタイヤル族との関係はどんな風だったのだろう。


今回の旅の前に「霧社事件」をめぐる本など読んでいて、このサヨンという少女を主人公にした国策映画が、台湾原住民青年たちの「高砂義勇軍」への道の一つの下支えになっていたことを思うと、何ともいえない気持ちにもなります。私もこの映画見てみたいなあ。


dislabさんの記事にもあるように、この鐘は戦後改めて造られ、設置されたもの。ここは蘇花公路の数少ないサービスエリアにもなっています。サヨンの鐘の小さな公園は、まだ整備途中なのか、舗装を待つタイルが山積みにされていました。


朝まだ早いこの場所をあとにして、花蓮へと向かいます。