「海角七号」日本公開決定!!

正式にプレスリリースされたようです。
ああ、自分は見に行けやしないのに、めちゃくちゃうれしい。


中孝介、「世界が尊敬する日本人100人」に選出
http://www.barks.jp/news/?id=1000051448

その中孝介が本人役で出演し、2008年に台湾で公開された映画『海角七号』の日本公開が決定した。

海角七号』は2008年8月に台湾で公開され、日を追うごとに動員数を伸ばし大ロングランを記録。最終的に5億台湾ドルを超える興収を記録し、台湾映画としては歴代ナンバー1、外国映画を含めても『タイタニック』に次ぐ歴代2位の大ヒットとなった。

普段映画を観ない中高年層からも愛され、若い観客の間ではリピーターが続出するほどの熱狂的な支持を集め、「ハイジャオチーハオ(海角七号)を観たか?」が、挨拶代わりとなるほどの社会現象と化したという。そうした噂は日本にも飛び火し、公開を望む声の高まりを受け、遂に『海角七号』が日本にも上陸することになった。


海角七号 君想う、国境の南』は、2010年新春ロードショー。シネスイッチ銀座、以降全国順次公開される。


海角七号 君想う、国境の南』
2010年 新春ロードショー決定
シネスイッチ銀座 以降全国順次公開
台湾 金馬奨 6部門受賞(最優秀台湾映画賞/作曲賞/主題歌賞/助演男優賞他)
ハワイ国際映画祭 作品賞
台北映画祭 グランプリ/撮影賞/観客賞
アジア海洋映画祭イン幕張 グランプリ
アカデミー賞 外国語映画賞 台湾代表作品
監督・脚本 魏徳聖(ウェイ・ダーション)
音楽 呂聖斐(リュ・ションフェイ)/駱集益(ルオ・ジーイー)撮影 秦県昌(チン・ディンチャン)
出演 范逸臣(ファン・イーチェン)/田中千絵/中孝介/林暁培(シノ・リン)/梁文音(レイチェル・リャン)
2008年・台湾・130分・カラー・シネマスコープDolby SR
提供 マクザム
配給 ザジフィルムズ/マクザム


海角七号」というタイトルはそのまま生かされるようですね。何だかラブストーリー強調風の後ろにくっついているタイトルが気になるっちゃあ気になるんですが…(笑)。


中さんもすごい。
この映画に出演する前から、台湾ではそこそこの知名度があったようです。公開前は主役の二人よりも、中孝介さんが出演するってことに話題が集まっていたそうですし。


もちろん、「海角七号」のヒット後は、台湾では知らない人のいない超有名日本人歌手となりました。
奄美由来の彼の音楽は、台湾の人にも違和感なく響くみたい。どことなく共通するものがあるのかもしれない。同じ琉球弧の上にある島として。


興奮冷めやらぬままですけど、皆さん見てくださいね!!まだ半年くらい先ですけど(笑)。


◆追記◆

台湾版のDVD、Amazonで買える*1のですねえ!!

海角七号 2枚組特別版(台湾盤) [DVD]

海角七号 2枚組特別版(台湾盤) [DVD]


ただ、レビューのなかにあまりにひどいものがあるじゃあないですか。

日台の"絆"が問われるとき

ようやく「海角七号」DVD特別版がリリースされることになり、大歓迎であると同時に、ほっとした気分。

この映画は、中国国民党馬英九政権が登場し、大陸中国との”交流”を深める中で、それに対する危機感から作られたような意味合いも強い。日本統治時代を再評価することで、台湾人のアイデンティティを確認し、大陸中国の政治、経済、文化攻勢に対抗しようとする意味を持つ。
そのことを割り引いても、台湾人の対日感情は、すこぶるいい。私自身、先月3週間台湾を一人で旅行したが、感謝することばかりで、イヤな思いをすることは全くなかった。
海角七号」が日台の絆を再認識するきっかけになることは間違いない。


あのですねえ…


馬英九政権の誕生は2008年5月。
この映画の公開は2008年の8月だけれど、撮影は2007年9月〜12月にかけてされています。当然企画はそれよりも前。
時系列で見たってどうして「中国国民党馬英九政権が登場し、大陸中国との”交流”を深める中で、それに対する危機感から作られたような意味合いも強い」なんてことが言えるでしょうか*2


「日本統治時代を再評価することで」なんて書いているけど、映画の中では日本統治時代を「良い」とも「悪い」とも評価してないよ。魏監督自身が、平野久美子氏のインタビューで「日本統治時代を愛していいのか、憎んでいいのかもわからない」と言っているのに*3


魏監督もどこかで「映画は公開されたら皆さんのもの。何を感じ、何を見るかは自由なのです」と言ってはいたけれど、同じ映画を見てもここまで捕らえ方が違うものなのね…


何だかできの悪いプロパガンダ映画みたいに思われてしまうようで、何か一言言わないではいられませんでした。このレビューについては。

*1:ただし、日本語字幕なし。リージョンコード2となっていますが、実際はリージョンオールです

*2:その馬英九さえも熱烈にこの映画を大陸に向けて推薦していたのだが

*3:http://www.hilanokumiko.jp/web/02_topics/index_012.html参照