台湾でも日蝕

お天気どうなるかなあ…と少し前から気もそぞろだった2009年7月22日。
目覚ましの音にがばと起き上がり…。うん、うっすら雲は出ているけど、観測にはまったく問題なさそうとまずは一安心。


台湾では皆既というわけにはまいりませんでしたが、食分率90%に近い、8割超え、と聞いています。


この日に向け、一番盛り上がっていたのは、小学生のわが長男。昨日の帰り道。


「ママ、うちにラップの空き箱はある?」
「んー?確か二つくらいあったよ(ずぼらなのでまだ捨ててなかった。よかった)」
「そしたらねー、四角い穴をあけて、真ん中で切って、ビニール袋をぺったんとすると、できあがりー」
「…???」


まったくそのときは要領を得なかったんですが、どうやら学習雑誌に載っていた「ピンホールカメラ」の作り方だったようです。帰宅して早速、雑誌を見ながら製作活動。ビニール袋は使わないようだよ、お兄ちゃん…


完成。

今朝喜び勇んで学校に持って行きました。

でも、学校では日蝕グラス貸してもらえるらしいよ…



日蝕の始まりは、こちら時間で8時30分くらい。家事をしていると、段々に、段々に周囲が薄暗くなって来ます。お向かいのビルの屋上にも、人が集まって観測中。


こうなってくると、私も見たい!!しかし、観測グッズはなし…どうする、どうする。と、はてなハイクを眺めていると、丸い筒の端っこに紙を貼って小さな穴を開け、反対側の穴に白い紙を当てて観測している人を発見。
昨日のラップの芯の方は残ってる!!早速模倣…というわけで。



何だこりゃ(笑)。しかしながら、わずかにうっすらと、三日月形の光の影が見えるでしょうか。これで台湾時間の午前10時少し前。ほぼピークの頃だと思われます。


そして、その頃の空。


最近のデジカメは勝手に光量が調整されてしまうので、実際に見ていたのと少し違うかなあ…


考えてみれば、こうして日蝕観測した記憶って、小学校の時以来のような。久々の天体ショー、なかなかに興奮です。


その後は、NHKワールド硫黄島皆既日食に釘付け。NHKすばらしすぎる。涙でました。
日蝕そのものも美しくすばらしいのですが、暗闇に包まれていく硫黄島があまりにも幻想的で震えが来そうでした…
あんな自然現象をどこにいても目の当たりにできる今の技術ってすごいよ。


さて、うちのお兄ちゃんは学校でどんな観測をしてきたのかな。帰ってきて話を聞くのが楽しみ。きっと忘れられない一日になっていることだと思う。


◆追記◆
1.昨日のNHKの中継は、NHKオンラインチャンネルでアップされてましたー。うれしい。
http://www.youtube.com/watch?v=nNF4sEwyS2Q


2.うちのお兄ちゃんは台湾でも夜のように真っ暗になると信じていたらしい。帰ってくると「ぜんぜん昼間のまんまだったー」とがっくりしていた。
「来年、台湾でも真っ暗な『本物の』日蝕見られる?」だって。台湾ではないけれども、26年後だ。お兄ちゃんよ。君なら確実に見られることだろう。