渺渺

現在開催中の台北フィルムフェスティバル、コンペ参加しているようですね。これも、「海角七号」見ているときの予告編で見て、見たいなあと思ってた映画。DVD視聴。

「九降風」が、男子高校生の物語なら、こちらは女子高生。日本からやって来た交歓留学生と、台湾の高校生のひと夏の物語。まだ友情と性愛とはっきり区別がつかないような微妙な時期の女の子二人の関係と、ほのかな初恋と失恋と。少女マンガ的世界といったらいいのかな。男子の方はどうしても「悶」の字がつきまとうそんなイメージがあるのですが(男子高校生、および元男子高校生の方々すみません)、女の子は爽やか。すかっとした青空みたいな。


そんな爽やかな台湾の夏の青空がぱーっと広がる映像から映画は始まります。一本通して色合いがとてもきれいな映画だなあ、と思った。主人公の片方の女の子が住んでいるお家が、養殖池の真ん中に建っているなんて不思議な光景があったり、中古レコード店の色もセピアっぽい色でずっと撮られていたり。それに、主人公の女の子二人がステキ。手足すらっと長くて、細くて。清潔感にあふれる美しさ。そんな目に楽しく、心に染みる映像がずーっと続く。


日本人としてみてしまうと、ところどころ突っ込みたいところもありました(笑)。日本の女の子の名前が「戴思詩渺」だったり(おそらくそんな名前の日本人はいない)、日本語のセリフがちょっと不自然だったり。私自身は、外国語映画に出てくる日本なんて、記号的に描けていればそれでいいじゃない*1、という人なので、一瞬ひっかかるだけで、すぐに慣れてしまうのですが。気になる人は気になるかも。


この映画も、音楽に心惹かれてしまいましたよー。


◆陳綺貞 旅行的意義


この曲が効果バツグンに挿入されてました。


渺渺は台北フィルムフェスティバルでは、
7月8日(水)21:30〜 西門町 新光影城 二廰にて
ティーチインあるみたい…

詳しくは↓こちら。
http://tiff2009.pixnet.net/blog/trackback/672ad529ce/24521471

*1:この映画では「日本」はそう遠くはないけど、異国で、でもわかりあえる間柄だよね、というイメージなのかな。そんな風に描かれていることも、気恥ずかしくはありますが。