ご復活&萬金聖母巡回

Happy Easter!ですね。今年は4月12日でございました。カトリック信徒としては、クリスマスよりこちらの方が盛り上がる。準備もその後の期間も長いし。


こちらで毎日曜日ミサに参列させていただいている教会に、当日参りましたところ、かようなポスターが入り口に。

萬金聖母聖殿の聖母像が巡回中…で、今日はこの教会なんだ!!日本に帰ってて全然知らなかったけど、ラッキー!


今年は台湾カトリック伝道150周年の大記念イヤーに当たるんだそうです。昨年秋頃からゆっくりと、台湾の各教区を聖母像が巡回していたのだそうで。


でも、萬金聖母聖殿って何だ???というわけで調べてみました。


萬金というエリアは台湾南部屏東縣に位置します。1859年、清朝の許可を得て、中国の特定地域にカトリックの伝道が許されることとなりました。台湾においては、まず高雄ロザリオの元后教会にてドミニコ会による初めてのミッションがスタートします。そのミッションが萬金のエリアにも足を伸ばすようになる。そして、萬金において大きな改宗の成果を得たようです。その後様々な困難を経ながらも、萬金のカトリックコミュニティーは順調に成長していきます。一時期日本統治下においては、聖堂が日本軍に接収されてしまったこともあるようですね。

聖堂は前教皇ヨハネ・パウロ2世により、バシリカ(普通の聖堂よりも格上とみなされる教会)*1に認定されています。だから、中文でも「聖殿」扱いなんだな、きっと。


現代にありがちな地方の過疎化という問題は抱えつつも、現在も尚、萬金の地域では住民の80%がカトリック信徒であるらしい。また、台湾の他の地方にいるカトリック信徒も先祖をたどると、この地域にたどり着く人が多いとか。
だから、そこの聖母像は、やはり台湾カトリック信徒の「お母さん」的なシンボルといえるのかしらん。


そして、こちらがその御姿でございます。


やさしいお顔です。


急だったので参列できなかったけれど、こちらの車で聖母行列をして、次の教会へとお運びするようでしたよ。


みこし部分が何とも台湾ぽい。


台湾ではカトリック信徒もプロテスタントも、人口比から言えば、日本よりよほど多いらしい。私の中国語の先生によると、2%くらいと言っていた。日本は0コンマいくつの世界ですから、これでもずっと多いのです。その2%のうちでも原住民*2の占める割合が非常に高い、などなどそのキリスト教伝道の歴史には興味深いことが多いです。

1月に訪れた花蓮のカテドラルの参列者もほとんど原住民の信徒さんのようであった。

せっかくの機会なので、その歴史の一端を、台湾にいる間に知ることができたらなあ、と思ってますよ。台湾で勉強すべきことはいーっぱいいーっぱいある。

本日の参考ページ
萬金聖母聖殿の歴史(英文版)
http://www.catholic.org.tw/bankin/bankim/english.htm

*1:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%82%AB

*2:台湾では彼らの自称であるので、私はこの呼び方を使っています。