八里でサイクリング

淡水に行ってからしばらくして、今度は淡水河をはさんだ対岸の八里へ。
こちらは、近年になってから公園の整備などが始まったらしく、淡水に比べるとやや静かな雰囲気。ですが、磯遊び、レンタルサイクリング、ウインドサーフィンなどなど、アウトドアな遊びが結構楽しめます。


いつもは左岸公園の脇に車を停めるのですが、今回は十三行博物館側に先に行って、河岸に向かうことにしました。


現地に向かうとなにやらにぎやか。


  

広場でイベント開催中らしい。
お昼も食べてなかったし、丁度いい。嘉義でいただいた「烤鴨夾餅」に久々に遭遇。早速いただきました。子どもたちは炸鶏など。やっぱり夜市と比べるとややレベル落ち……かな。


どなたかが歌っていらっしゃる……

スケジュール表をのぞくと、夜にA-Linのステージが。お母ちゃん、そっちが気になるよ……



十三行博物館。モダンな建物です。

小学生と幼稚園生にこういうところは早いかなあ、と思ってたこともあるんですが、烏来で行った原住民博物館でも、子どもたちの食いつきは結構よかったんですよ。自分たちの知らない生活の仕方、風習があるということに興味がつきないらしい。

そういうところがあってから、遠慮しないでこの手の施設はガンガン入って行くことにした*1



ここの遺跡については、確か「図説 台湾の歴史」に詳しく紹介されていたはず……と思い、ひっくり返してみたら、あったあった。


遺跡は1800年前から800年くらい前のもの*2。金属器を使う文化で東南アジアや大陸地域との商業、往来もあったそうです。後期のこの文化を担っていたのはケタガラン族らしい。今は同化が進んで消滅してしまった平埔族の一つ。汚水処理場の工事の際に発見された遺跡なのだけれど、学者からの働きかけにも関わらず、工事の方が優先されて、遺跡の大半が失われてしまっているという大変惜しいことに。


中には発掘当時の再現や、十三行文化の生活再現展示などがされていました。特別展もやっていたな。ここでも、淡水の紅毛城と同様に、レシート寄贈で入館無料のキャンペーン中でしたよ。


さて、サイクリング。博物館周辺に、レンタルサイクリング屋さんが数軒あります。

左岸公園側にも何軒ものレンタルサイクリング屋さんがあります。
4人乗り、2人乗りのレジャー車両もありますよ。


我が家では、一度ここで4人乗りの自転車を借りた時に、娘が知らぬ間に落ちてしまい、その上を走る……という事故をやってしまったので、以来それぞれが乗る自転車を借りるようにしています。子供用の補助付き自転車もあります。お子さん後ろに乗せる時は、ほんっっとうに気をつけてください。そんな思い出があっても、一番ここに来たがるのは娘なのが幸い。


よく整備されたサイクリングロード*3を走っていくと、十三行公園。以前来た時はまだ整備中だったような気がするのだけど、すっかりきれいになって。


  


公園の中を抜けていったら、わけのわからぬ住宅街に出てしまいました。子どもがいるんだから、気をつけてっていっつも言ってるのに。お父さん!!

とは言え、それはそれで古い町並みが楽しい。

お宮の前でお茶やらお菓子を食べながら、楽しげに話しているご近所さん同士、なんていう台湾らしい光景も見えたり。



しばらく走ると、ちゃんと左岸公園の入り口に着きました。ほっ。


十三行博物館方面から行くと、入り口のあたりにはマングローブの林があります。サギが休息中なんですけど、ちらりと見えるかしらん。



サバイバルゲーム場だとか子どもたちの遊具があるところでちょっと休憩。マングローブ公園って名がついていたかな。

対岸の淡水です。この前行った紅毛城もちらりと見えます。


それと、走り抜けてきたマングローブ林。


この日は満潮だったのですが、干潮だとタイワンシオマネキが見られますよ。


遊具で跳んだりはねたりしまくって、同じルートを戻ります。もう少し先に行くと、公園脇にだいぶおしゃれなカフェなども増えつつあるようですが。


そろそろ台北あたりも涼しくなってきて、子どもたちが元気に外で遊ぶには快適な季節。今のうちにお外遊びを満喫しておかなくては。短い季節だけれども。

*1:それでも、やはり二二八紀念館は早すぎたと思った。一緒に入ったものの、大急ぎで回るのみに。今度一人でまた行こうと思います。

*2:十三行文化そのものは約2300年前から400年前くらいの期間に存在した文化。漢人の移住が激しくなることで、その文化が終焉したとのこと

*3:とは言え、途中で駐車場と合流してしまうところがあるのが台湾的か…・・・