淡水お散歩
もう大分前の話です。
休日ぼんやり、特に行くところもないねえ……ということで、午後になってから淡水方面に出かけました。
淡水っていうのは、淡水河の河口の町で、史跡やらにぎやかな老街、川べりにはおしゃれなカフェなんかも点在しているお散歩には楽しい町です。我が家からはMRTでも車*1でも、さほど遠くなく、こんな風にちょっと時間つぶしに丁度いい感じ。
休日はこのように皆さん思い思いに樹の下で釣りしたり、のんびりおしゃべりしたり。人口密度高いな。
壁の上にぬこ発見。
お散歩のお姉さんがソフトクリーム舐めさせてました。なぜかかなり多くの見物人に囲まれていた。
台北市内では、野犬が多いせいか、あまり野良猫を多くは見かけないですね。
件のおしゃれなカフェの一つ。バリ風のイメージなんでしょうね。遅めのランチをいただきました。
お値段もそれなりに張ります(笑)、が、お味もよいし、眺めもよい。子どもたちもお気に入り。
この後、少し老街をお散歩。小吃の屋台やら、夜市によくある金魚すくいやら、パチンコもどきやら、ダーツ遊び等々のお店が並んでいて、これまた子どもパラダイス。夜市なみに臭豆腐のにおいにも襲われますね。
何回も来ているのに、私の好きな史跡はまだ見てない!たまにはお母ちゃんにも愛を!(…たまには?)と文句を言ったら、家族はしぶしぶついてくることに。
長老派の教会発見。淡水は北部長老派の発祥の地。なので、さすがに礼拝堂も大きくて立派ですねー。
カナダ人宣教師のジョージ・マッケイという人が1871年に台湾に派遣されてまいりまして、1872年から淡水を拠点に、布教や医療、教育といった事業に貢献してきたそうです。
去年、彼の伝記を元にした台湾語のミュージカルが上演されていたことを記憶してます。
台湾では現在でも非常に尊敬されている人です。台北にも馬偕病院という彼の名を冠した病院がありますです。
そのマッケイが残した学校が、今は真理大学として続けられています。
西洋式の建物が美しいです。
その大学の手前に紅毛城を中心とした文化園区があります。通常入園料が必要なんですが、今、台北縣の文化施設では統一發票(レシート)を寄付すると、無料で入園できるそうな。ごめんなさい、期間はいつまでかちゃんと見てこなかった……。年内、かな。
旧イギリス領事館。台湾がまだ清朝の版図にある頃に設置されたもの。中で清仏戦争についての展示がされていました。
普段、日本と台湾の関係ばかり考えがちになってたので、それ以前の台湾と列強の関係を改めて考えるいいきっかけになりましたよ。台湾、その地勢から、ありとあらゆる国から熱い視線を注がれていたんだな。
淡水のこの地勢から、各国はここに砦を設けました。最初はスペインが建設したサン・ドミンゴ城。その後オランダがスペインを駆逐して、アントニオ砦に。台湾の歴史とともに、何度も廃墟になったり改築・修築されたり。淡水の入り口でいろんな歴史を見てきた建物ですな。
紅毛というのは、見たまま、西欧系の人々をさす言葉です。
対岸に観音山が見えます。古刹もある信仰を集める山なんですが、なんで観音山って名前がついたのかなあ、とずーっと疑問に思ってました。ここに来て、解決!
こういうことだったらしい。
お天気がよければ、夕暮れがとても美しい淡水なんですが、この日はあいにくどんよりと曇っていました。10月中はほとんどの日がそうだったなあ……。
なので、暮れていく淡水も、こんな写真しか撮れなかったです。
まだまだ奥深いところもたくさんありそうな淡水なんで、まだまだ何度も行きますよ。
*1:ただ駐車場所は悩ましいけど